ネットショップに販売管理機能を拡張。在庫データを共有することで、業務負荷が一気に下がりました。
2-3.ネットにはない卸売特有の問題②ケース単位とは?

これは、卸売りを中心にEC事業を展開するB社様から、当社に相談があった事例です。
B社様では販売管理システムを運用されていましたが、業務の変化に対応するため、新たな販売管理システムを構築する必要がありました。また、それを機にさまざまな課題を解決し、バラバラで処理していたことを一元化したいとの要望でした。
どのように販売管理システムを再構築したのかを5回でお伝えします。

ケース単位の注文では個数に換算していた
卸売をしていると、商品はバラ単位ではなくケース単位で注文してくることがあります。しかし、1ケースの個数は決まっておらず、10個や16個の場合もあるなど、商品ごとに1ケースの入り数は違うものです。
1ケースの入数が直ぐに分かるようにしておかなければ出庫時、1ケースの入数を調べなくてはならず、倉庫のピッキング作業に手間がかかります。また、請求するときにも計算の手間がかかります。
そのため、B社様ではケース単位で注文が来た場合、都度、個数に換算して販売管理システムに入力していました。しかし、それは手間がかかる作業なうえ、間違いも起こりやすくなっていました。

商品マスターで入り数を管理する
商品ごとの1ケースの入り数を商品マスターに登録するようにし、例えば1ケースが10個なら3ケースの注文が入ると、3ケースで30個と引き当てられるようにしました。
もちろん、1ケースの入数は伝票に印字をできるようにしました。

無駄な作業がなくなったことで業務が効率化
ケース数を個数に換算する必要がなくなったことで、業務が楽になりました。なお、システムの内部ではバラの個数をベースに在庫数の管理をしています。
このシステムを開発している際、ピッキングリストにはケースを5箱と「箱」で表示されていました。ところが倉庫のピッキング担当者か「箱」と「個」の区別がつきにくいとの意見がありました。そのため、「箱」ではなく「ケース」と表示させるようにしました。


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